2010年6月26日 浜松市福祉交流センターにて

今回、取材させていただいたのは、「娯楽ボラ.com」にも参加されている、
大道芸人『クラウンたく』さんの公演。

『クラウンたく』さんは、浜松聴覚特別支援学校・中等部の3年生で、
聴覚に障害を持ちながら、大道芸で活躍されている方です。

今回は、人工内耳友の会「ACITA」の浜松大会にて、
アトラクション公演をなさるということで、取材に伺いました。

講演等が終わり、15:30からアトラクションがスタートとのこと。
会場に入ると、大勢の方々がこの総会に集っており、熱気が立ち込めていました。

司会の方のナレーション+手話の元、アトラクションが始まります。
最初の『クラウンたく』さんの紹介は非常に印象的でした。

耳が聞こえなくても、話ができなくても、人を笑わせることが出来る
そういう想いを持って、世界中を飛び回るのが彼の夢なのだそうです。
一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
マイケルジャクソンの曲とともに、『クラウンたく』さんが登場します。
登壇するなり、バルーンを観客席に向かって飛ばし、観客席を笑わせます。


つかみの後はパントマイムを披露。
見えない壁や、空中で動かないカバンに翻弄される姿が会場を沸かせます。



最後にカバンが裏返ると「拍手」の文字。
茶目っ毛あふれる演技に会場に大きな笑いと拍手が広がります。


パントマイムを終えると、ジャグリングが始まります。
ジャグリングは、ボールや布地を使って、器用に技を披露します。



更には生卵を取り出してのジャグリング!



というのは冗談で、実際はボールを使っていたようです。
観客席に卵を投げた時は驚きの声が上がっていました。
いたずら好きのクラウンならではのパフォーマンスです。

ジャグリングが終わるとちょっとした手品。
白紙のノートが挿絵の入ったノートに変身。
一体どうなっているのかな?




続いて皿回しのパフォーマンス。
これは一人でやるだけでなく、観客の方4人との皿回しのリレー!





リレーは見事成功!
一度も落とさずに皿が受け渡されました。

協力のお礼に、観客の方にはバルーンアートをプレゼント。
4人目の方には忘れていた形で、その場で作ってみせました。




公演も終盤。
続いては中国ゴマを使ったスゴ技の数々。






華麗な中国ゴマさばきで、技一つ一つに会場から拍手が送られました。
難しそうな技を涼しい顔でこなしてしまう『クラウンたく』さんでした。

最後は、指先のライトを使ったパフォーマンス。
右に行ったり左に行ったり、滑稽な動きに会場に再び笑い。




最後は、カバンの「拍手」で終了。
本当に最後まで笑いと驚きにあふれた楽しい公演でした。


彼は現在中学3年生で、高等部へと進学されますが、
今後も大道芸は続けていきたいのだそうです。

大道芸ワールドカップへ向けても練習を積み重ねており、
日本全国での活動、世界での活動もしていきたいのだそうです。

「耳が聞こえなくても、話が出来なくても、人を笑わせることが出来る」
その思いは、このステージで完全に表現されていました。
彼の腕前、センス、そして思いがあれば、きっと活躍出来ると思いました。

『クラウンたく』さん、お疲れさまでした!

★クラウンたく★

■本人ブログURL
http://clown16.hamazo.tv/

■娯楽ボラ.comからも情報が見られます!
http://www.gorabora.com/