2009年7月26日 静岡県沼津市 沼津市立「高尾園」さんにて

今回訪れたのは、静岡県沼津市。
自然に囲まれた閑静な施設「沼津市立 高尾園」さん。


その日は納涼祭がやっており、到着した夕方6時ごろから
施設の運動場は大賑わいのご様子。


ステージではフラダンスが行われたり、
盆踊りも開催されていました。

今回取材にお伺いさせていただいたのは、
その中でもメインイベントの「春風火舞」。
<公式HP→http://www7b.biglobe.ne.jp/~harukaze/index.htm
「火舞い」というのは、もともとはキャンプファイヤーの火付けを行う儀式で、
火の神様を呼ぶためにトーチを使って踊るものだそうです。

当施設を運営する春風会さんでは、
職員の方が自ら火舞いを練習し、披露されているそうです。

一人の職員さんが大学での火舞いの経験を持ち込み、
仲間を集めて始められたのがきっかけで、
もう20年近くの歴史があるのだそうです。

今では各施設の職員の方が、主催者の方に学び、
各施設でチームを作り、利用者さんに披露しており、
更には全国のファイヤーフェスティバルにも出演するほどの腕前なのだそうです。

「職員さんが自ら娯楽を提供する。」
これまでと違った娯楽ボランティアに興味を持ち、今回の取材に至りました。

本番を直前に「春風火舞」のメンバーの方々に直撃。
お揃いのコスチュームで、堂々とした後姿!!


火が沈みきった午後7:30ごろ。
いよいよ「春風火舞」の本番がスタートします。


会場の灯りは真っ暗に消され、
トーチを持ったメンバーの方々が登場します。

静まり返った会場に、緊張と期待が高まっているのを感じました。
一体、火舞いとはどのようなものなのか?

ゆったりとした音楽とともに、
トーチが弧を描き、演技が始まりました。




音楽に合わせて、全員がぴったりの呼吸で、
トーチが前後左右に自在に動き、火の軌跡を描きます。

ただ回すだけでなく、ひねりが入ったり、前後で交差したり、
演技が進むに連れてスピードも増していきます。

その様子はとても美しく、リズム感も気持ちよく、
カメラのシャッターを押し忘れるほど見とれてしまいました。

中盤に入ると、炎の竜が登場!
ド迫力で会場をかけめぐり、一人の勇者が立ち向かっていきます。




後半は、テクノ調の曲に乗り、更に様々な個人芸や団体芸を披露。
技を見るたびに、「すごい、、」とため息が出ました。




後半のクライマックスで炎が上がるパフォーマンスが登場。
その迫力に会場中が興奮します。




あっという間に演技は終了。
最後はナイアガラと打ち上げで締めくくります。




ド迫力の演技と花火が終わり、会場は拍手の嵐。
興奮と感動の内に「春風火舞」は終了しました。


「春風火舞」は、春風会の各施設さんの納涼祭で見ることができます。
私自身これほどのエンターテイメントはプロでも最近見たことがないので、
どの方も一見の価値はあると思います。

そして、「娯楽ボランティア探訪」として、大きく感じたのは、
職員の方たちが自ら娯楽を企画し、練習し、実行することの素晴らしさ!

この春風火舞は、各施設の職員の方々の交流のツールともなっており、
利用者さんにも喜ばれるという一石二鳥・三鳥の活動といえます。

素晴らしい演技を見せて下さった「春風火舞」の皆さん、お疲れ様でした!
そして、高尾園の皆さん、素敵な納涼祭をありがとうございました!

★春風火舞ホームページ
http://www7b.biglobe.ne.jp/~harukaze/index.htm