2009年7月23日 愛知県豊川市 グループホーム若葉の家さんにて

愛知県豊川市で三味線や尺八などを演奏し、
慰問活動をされている「社会福祉慰問団むさし会」さん。

前回豊川市の施設さんでのコンサートに続き、
大変うれしい事に2度目の公演のお誘いをいただきました。

場所は愛知県豊川市は、豊川インターチェンジから数分の場所にある
グループホーム「若葉の家」さん。


田園に囲まれたのどかな風景の中にたたずんでおり、
天気もよく気持ちの良いコンサート日和。

この施設さんでは、月に一度コンサートを開いており、
むさし会主催の宮本さんも「また来たよ」と入口で利用者さんに挨拶。

公演は午後1:30から1時間。
今回の曲のラインナップは以下の11曲↓
1.郡上節
2.斉太郎節
3.庄内おばこ
4.黒田節
5.貝殻節
6.酒屋唄
7.蘇州夜曲
8.ちゃんちきおけさ
9.お座敷小唄
10.三味線姉妹
11.みかんの花咲く丘
施設中央のデイルームに30名ほどの利用者さんが続々と集まる。
この日を楽しみにしていたようで、皆さんいそいそと集まります。

会場は舞台を作らないので奏者さんと利用者さんが近く、
まるで家族団らんの中での演奏会の様子。

アットホームな環境の中で公演がスタート。
「むさし会」カラーの黄色いはっぴの4人が登場。


印象的だったのは、むさし会主催の宮本さんの挨拶。

フィギュアスケートの浅田真央が、インタビューで、
なぜ力強く飛ぶことができるのかを聞かれたとき、

「皆が見ててくれるから」
と答えたそうです。

その話になぞらえて、「皆さんが呼んでくれるから頑張れるんです」
との宮本さんの話に、会場から共感の声。

まずは「郡上節」からスタート。


今回の構成は三味線3人に歌い手1人。
歌い手の山崎さんは、お孫さん(写真右)にサポートしてもらいながら歌います。

宮本さんが掛け声でリズムを取りながら、
三味線3人の息ぴったりの音色が流れます。

三味線に乗る山崎さんの聞きやすくて奇麗な歌声に、
会場の利用者さんたちも続いて口ずさむ。

利用者さんを歌いやすいように、宮本さんは、
「3番ですよ」と声を掛けながら曲は進みます。

若葉の家のスタッフの方も歌詞カードに指を当てて、
利用者さんと2人3脚で歌います。

会場全体が一体となった素敵な空間が生まれました。

続いて宮城県の「斉太郎節」、秋田の「庄内おばこ」、鳥取の「貝殻節」
と、日本各地の民謡が続きます。


私の知らない曲ではありましたが、利用者さんは一緒になって合唱したり、
「ハーコリャコリャ」と掛け声をかけたり、盛り上がりを見せます。

お酒のコマーシャルソング「黒田節」は特に知っている方も多いらしく、
会場中が一気に盛り上がりました。

三味線は一旦お休みでカラオケを流しての「酒屋唄」。
「お酒大好き」(?)井上さんが熱唱します。


カラオケといえども、尺八と掛け声だけのテープに乗せて歌う。
難しそうな曲を上手に歌われるので個人的にびっくりしました。

民謡の部が終わり、二胡を使った「蘇州夜曲」。


二胡と三味線の交じり合った哀愁漂う音楽に乗り、
山崎さんの優しい歌声が響きます。

会場の方にもマイクが手渡され、利用者さんも元気に歌います。
マイクの無い方も合唱し、会場中にどこか懐かしい雰囲気が広がります。

いよいよ終盤に入ります。
「ちゃんちきおけさ」「お座敷小唄」「三味線姉妹」と楽しい曲で盛り上げます。


井上さんがマイクを会場に回し、
スタッフの方も熱唱して利用さんをサポート。
歌い手の山崎さんも手振りで表現しながら歌ってもりあげます。

初挑戦という「三味線姉妹」も無事に終わり、
三味線の曲は終了。

最後は私もよく知っている「みかんの花」。
ハーモニカと歌で軽快に演奏します。


マイクも全て会場の利用者さんに渡し、皆で大合唱。
「演奏の披露」というよりも、「利用者さんのバックコーラス」という感じがしました。

終了後、利用者さんからの挨拶もありました。
「本当に楽しみにしていました。」
「やさしくて一生懸命やってくれてありがとう。」
「またいらしてください。」
と会場中が笑顔の中、コンサートは終了しました。

毎回コンサートを見るたびに感じることが深まっていくのですが、
むさし会さんは、「披露」というよりも、「バックコーラス」という感覚でした。

会場の利用者さんが歌いやすいように歌詞カードを準備し、
掛け声で歌う場所などを伝えて楽器を演奏します。

また、若葉の家のスタッフの方も利用者さんが歌いやすいように、
歌詞カードを一緒に見たり指さしたりしてサポートします。

会場全体の協力があっての、この楽しい公演となったのだと感じました。

また、私は後ろで写真を撮ったりしていたのですが、
途中スタッフの方が「暑いですよね?」と汗ふきを渡してくれたり、
椅子を用意してくれたりしました。

出演者でない私にまで親切にしてくれるスタッフの方を見て、
良い施設さんだからこそ、こんな楽しい場が生まれるのだと思いました。

このような機会は触れるだけでも心が温まります。
またチャンスがあれば、是非見に行きたいと思いました。

むさし会の皆さん、お疲れ様でした!
若葉の家の皆さん、ありがとうございました!

★社会福祉慰問団むさし会★

■公式ホームページ
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