2008年6月の出来事。

愛知県の施設向けカーテン会社に勤める僕は、
静岡県のとある老人施設で行われる「童謡コンサート」に、
お手伝いとして参加した。

コンサートにはプロの童謡歌手が呼ばれ、
昔懐かしのわらべ歌や、歌謡曲が1時間に渡り披露された。

コンサートは大盛況の中終了し、
観客のおじいちゃん、おばあちゃんからは拍手の嵐。
中には涙している方も少なくなかった。

そんな中、ただのお手伝いとして参加している僕のところに、
一人のおばあちゃんがやってきて、言った。

「これまで生きてきて本当によかったです。
 これからも、一生懸命生きていきます。」

僕は全身トリ肌が立った。

こんなにも人を感動させられるものがあるだろうか。
こんなにも人に感謝されることがあるだろうか。

【この感動を全ての方に提供できないのか】

そう強く思ったのでした。